昭和生まれと平成生まれの価値観の違い

最終更新日 2019年10月21日 by contam

昭和生まれと平成生まれの価値観の違いはあらゆる面で見受けられます。

例えば学歴が代表的です。

昭和生まれの人は幸せな人生にはしっかりした学歴が必要だと考えているものの、平成生まれの人は学歴にこだわっていないのが常です。

それから結婚に関しても大きな差があり、昭和を生きた親世代を困惑させる平成に生まれた子供の考えが話題になった事もありました。

前者なら学歴と身長、そして収入が高ければ高いほど理想のパートナーです。

そして成人したら30代までに結婚するのが当たり前でした。

一方で後者は結婚を考えるのは30代からで、重視するポイントは学歴でもなければ身長、まして収入でもないです。

今後長く付き合うために相手の性格を用心深くチェックします。

もちろん生きていくうえで収入は大事であるため、チェックするものの、養う気でいる男性は「相手の収入額はこだわっていない」という回答が、女性は「最低400万以上」という回答が多いです。

年収500万円以上の30代独身男性は「普通の男」じゃないんです

ここまで明確な違いが出る背景はそれほどまでに年月に開きがある事も要因ですが、ひとえにバブル期の影響が強いとされています。

バブル期とは1980年代末期から1990年代初めにおける日本の景気がずば抜けて良かった時代です。

第二次世界大戦で敗北した日本のダメージは凄まじかったものの、国民の復興の意欲と朝鮮戦争の特需のおかげで高度経済成長が起こり、オイルショックが起こっても海外と比較すれば安定していました。

しかしそのせいでアメリカ合衆国が円高ドル安誘導によって対日赤字圧縮を図ろうとし、これによって起こった円高不況を緩和させるために日銀が実施した長期的な金融緩和がバブル期の始まりです。

これにより好転したものの、無担保を防止するための総量規制が行われたのをきっかけに不況になります。

バブル期は現代の常識では考えられない株や土地の無謀な投資が行われていたため、狂った時代とも呼ばれているほど今までにない時代でした。

エスカレーター式のように就職先は選び放題で、タクシーを拾うために手を挙げるのではなく万札を掲げてチップを渡すアピールをしていたほどです。

「日本人のモラルが崩壊した」とも評価されていますが、外食や音楽など現代に通ずる分化が育まれた時代でもあります。

対する平成は不況が常で、人権に関する考えが発展しながらも同時にインターネットの普及で様々な情報や考えが誕生した時代です。

また地震や大雨など災害が多く、就職はままならなうえに誰もが消費に対して慎重になっており、バブル期の面影はないです。

ここまで違う時代ともなれば価値観に差があってもおかしくはありません。

実際に昭和生まれの人はデートの食事代は男性が負担すべきだと考えていますが、平成生まれは割り勘が基本になっています。

つまるところ生きた時代、その環境や常識がその人に大きな影響を与えているわけです。

こうなってしまうとたとえ同じ日本人でも、もはや年齢差だけではなく「人間として違う」と認識しなくてはなりません。

生物が環境に適応して変化、すなわち進化していくように人間は時代に適応しています。

それによる弊害は数多くあり、例を挙げるなら言葉遣いです。

昭和生まれなら美味しい料理を口にしたら「美味しい」と言うものの、平成生まれは「美味しい」を「ヤバイ」と変換します。

言葉遣いは個人の自由なので好きにして良いですが、上司と部下という関係でも砕けた言葉遣いをする平成生まれの人が多いです。

それはひとえに人間関係が厳しくない、もしくは放っておかれたせいだと考えられえています。

たとえ学生時代は恵まれていたとしても常識を授ける人がおらず、また本人も受け取る気がないまま生きていれば恥知らずになってしまうケースは数多いです。

これもまた価値観の違いが生み出したものです。